カンホアの塩とは
カンホアの塩は、機械や火力に頼らず、太陽と風と人の力だけで作った、とても貴重な天日海塩です。
カンホアの塩の専用天日海塩田は、ベトナムのリゾートでも知られるニャチャンから北に50~60km行った、ホンコイという村にあります。気候は熱帯性。沖合には珊瑚礁を望み、白い砂浜と青く澄んだ美しい海が続いている絶好のロケーションにあります。
この美しい海水を汲み上げ、1~2ヶ月かけてじっくり塩を結晶させて作っていきます。釜焚きをせず最後の工程まで天日だけで作ります。これが海水のミネラルバランスに近い塩の結晶ができる理由です。海水の様々なミネラルが含まれた、カラダが求める良い塩です。
海水は多種多様の成分(無機質)を含んでいるため、その味はいたって複雑です。海水をなめると、単に塩辛いだけではなく、何とも言えぬ味がするのはそのためです。
カンホアの塩は、独自の天日製法によって、海水の様々な成分を『全体的に』取り込み、『海のような、深く豊かな味わい』を作り上げています。
カンホアの塩の味を作っているのは、ナトリウムだけでなく、マグネシウム・カルシウム・カリウムを始めとした海水の様々なミネラル成分です。カンホアの塩を舐めて頂くと、ほのかな甘みと独特のうま味を感じて頂けます。
「甘み・うま味」とはいうものの、海水には糖分やうま味成分はありません。それらは海水の様々な成分の様々な味が(複合的に)織りなされることで、醸し出されています。そしてそれが料理・素材の味を包み込むように引き立てます。
よくある質問
Q:カンホアの塩を入れて味噌を作ったのですが、食べたときに白い砂のような塊が溶けずに残っていました。あれは何ですか?
A:それはカルシウム分(主に硫酸カルシウム)です。カラダに大切なミネラルなので害のあるものではありません。元々は原料である海水に溶け込んでいたものです。
海水の塩分の約78%は塩化ナトリウムですが、硫酸カルシウムも4%含まれています。カンホアの塩は、海水の成分を“全体的に”取り込むことで、海水のような深く豊かな味わいになっています。そのため、ナトリウム分だけでなく、マグネシウム分、カリウム分とともにカルシウム分もあえて比較的多く含まれるように作られています。
◎【石臼挽き】と【結晶のまま】のカルシウムは100gあたり620mg。ちなみに「食塩:22 mg」、「並塩:55mg」、「精製塩:0 mg」です。
カルシウム分は、海水(または塩)の成分の中で最も溶けにくい成分です。通常の料理などでは分かりませんが、味噌のように高い塩分濃度の状態においては、カルシウム分は若干溶け残り、白濁したり白色の沈殿物となることがあります。それがご質問の「白色の沈殿物」です。
カンホアの塩は、カルシウム分もこの程度含まれることで、より海水の成分に近づくと同時に味の複雑さを増し、ほのかな甘みや独特のうま味を醸し出しています。また他の塩との違いのポイントでもあります。
Q:カンホアの塩はマイクロプラスチック対策として何か行っていますか?
A:カンホアの塩を結晶させ始める直前の濃くなった海水を、目開き95マイクロメートル(1mの100万分の1)のフィルターにかけています。2017年生産分から試験的にカンホアの塩の全ての専用塩田で始めていますが今後も継続します。出荷ベースでは2019年1月からこのフィルターの工程を経た天日海塩です。安心してご使用ください。
海のマイクロプラスチックの問題は大きな問題ですが、まだ塩を含む食品に対する基準が定められていないため、このフィルターの工程はあくまで企業側の自主的かつ暫定的なものとなっています。
その味を生み出す3つの特徴【原料と製法】
海水は地球上どこでも同じ。すなわち ・・・・ 塩の違いは「製法」にあります。
ただし、海水以外(塩やニガリなど)が原料に使われることを含めると、それは「原料」にもあり、となります。
カンホアの塩ならではの味を生み出す「原料」と「製法」に、味わい深さのヒミツがあるのです。
1.原料は海水100%
きれいなベトナム・カンホアの海水だけが原料です。海水を濃縮して得られる様々な成分だけで調えられた味の塩です。
2.天日だけで作る塩
海水から完成までおよそ2~3ヶ月。人工的な加熱をせず、天日だけでゆっくりと塩を結晶させます。ソーラーパネルさえ使わず、太陽光エネルギーと自然風だけで作った天日海塩。また収穫後も天日に干して乾かしています。
3.独自の天日製法
カンホアの塩独特の深く豊かな味わいは、天日製法といっても独自の方法だから。海水全体の様々な成分の様々な味を、(複合的に)織りなすことで、まるで海のような、深く豊かな味を作り出しています。
カンホアってどんなとこ?
ベトナム最大の都市、サイゴン(ホー・チ・ミン・シティー)から400kmぐらい北東の海岸沿いにカンホア・プロヴァンス(ベトナム中南部)はあります。 このプロヴィンスの中心の町、ニャチャンは、ビーチ・リゾート、シーフードなどで有名な地方の小都市ですが、他の町と比べどこか垢抜けた感のある町です。
ホワイト・サンドのビーチにココナツの木々、そしてコバルト・ブルーの海が続く、風光明媚なところです。珊瑚礁に囲まれた沖合いの島はダイビング・スポットでもあります。
早朝のビーチは町中の人たちが集まって来ているかのような賑わいになり、ジョギングや太極拳、体操をする人。海を眺めながら座っている人。みんな思い思いの時をすごします。
「カンホアの塩」が生まれる塩田は、このニャチャンから50㎞ほど北へ行ったホンコイという村にあります。塩田は広々としているので、塩田の中にホンコイ村があると言った方がいいかもしれません。このあたりは牛の群れが道をふさぎながら歩いている田舎で、人々もとっても素朴。懐かしさを感じさせてくれ、心が安まるようなところです。
この地方にある一般の天日海塩田では、主にベトナム国内向けの塩が作られています。
カンホア・プロヴィンスでは、毎年何万トンもの塩が作られていますが、メキシコやオーストラリア、そして中国などと比べると、非常に小さな規模の天日海塩田です。そしてその中にカンホアの塩専用の天日海塩田があり、カンホアの塩は特別に作られています。
徐々に機械化が進むカンホア・プロヴィンスの塩田にあって、カンホアの塩専用の天日海塩田では、電動のポンプと石臼以外はすべて手作業。それができるのも、この地方で昔から続く塩作りの歴史と、キメの細かい塩作りを理解し行ってくれるここの職人さんたちの気質があってこそです。
本当の天日海塩 カンホアの塩
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